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とりあえず今は猫とバレエ

飼い始めたばかりの猫ちゃんと、初心者すぎるクラシックバレエを中心に色々

「白鳥の湖」マリインスキー・バレエ

バレエを観る

上野の文化会館にて。

文化会館でバレエを観るのは2回目です。
前回は、1階の前の方。
今回は4階の左脇のほう。

正直…
高所恐怖症発動!!
こわっっ!!
4階、高いよ
こわっっっっ(°Д°)


見やすいようにとの配慮のためか
前の列との高低差が高いよ、それが尚更に高所恐怖症を発動させる、
こわっっっっ(°Д°)

泣きそうになったけど、我慢した…


ロシアの至宝、ウリヤーナ・ロパートキナの白鳥を観に来たんだもの。

高所恐怖症なんかに負けてはいられません…(>_<)



とにかく、海外の有名バレエ団の全幕公演を観ること自体が初めてなのですよ。
(ガラ公演は観たことあり)

いつもDVDで観ていた絢爛豪華な夢の舞台が、今日は目の前に…




素晴らしかったです。
とってもとってもよかった。
磨かれた至高の舞台。

1幕、宮廷の方たちの、ピンクのグラデーションのドレスが綺麗。
パドトロワの女性たちは、ペパーミントのグラデーション。
すてきー。


観ているこっちが、すんなり、美しき舞台の世界に入っていける。
さすがだーー(>_<)


ロパートキナの登場に、会場が息をのむのがわかる。
ロパートキナは…なんと表現したものか。

控えめな中にも、鋼のような美しさが見えるというか。
日本でいうなら、わびさびとでも言おうか。
もっというなら、日本刀とでも言おうか。
私の好きな評論家の方が、そういう表現をしているのを目にしたような気がする。
記憶違いかな?(旅先なので確かめられない)
でも、日本刀ってすごくしっくりくる表現だ…
こうやって生のロパートキナを見ると、心からうなずける。

とにかく、息をのむような存在力で…


夏のバレエフェスティバルでも、ロパートキナの白鳥の2幕を観たのですが
その時は、ロパートキナが出たとたんに、異世界になったと思った。
人間に見えなかった。
もう、世界が違う…
それがかえって、違和感というか、怖さにもなったんだけども。

今回はマリインスキー・バレエ団での公演なので
そんなことなく、すっと世界にひたれた。

1幕は70分と長い。 見応えあって、全く退屈しなかった。
ふはーーすごい(*´ω`*)


2幕。
オディールの衣装が、昔、プリセツカヤでよく見た感じの…頭に黒い羽が2本立ってるの。
なんだか懐かしかった。

マリインスキーのロットバルトは阿修羅男爵のようなメイクだな。(古い)

そもそも、マリインスキーのオディールは、王子がオデットと間違えるということで
大人しめの雰囲気ということだが。

今回の…ロパートキナを見ていて。
このオディールは
「この世で一番美しい存在」になることで
王子を惑わすのでは、と思った。

だってとっても美しかったんだもの…


王子を誘ったり、惑わしたり、だましたりするのではなく
「この世で一番美しい存在」になることで
目的をたっする。

王子は、彼女にとって、だます相手にさえならない格下扱いなんではないかと思った。

王子がオディールに愛を誓って
まんまと悪魔の思惑にはまってしまった時。
ロパートキナのオディールは、王子をあざ笑うことさえなく、
無視するかのごとく、舞台から去ってしまった。

やること終わったら、さっさと退散って感じ。
見下しさえもしないの。

とてもとても、美しい黒鳥でした…

誘惑もなく、だますこともなく、
この世で一番美しい存在。
恐ろしくはなかった。見惚れていたんだもの。
けど、冷たかった。
人間などに感情は抱かない、美しいオディール……


3幕。
幕が開いたときに、そこに広がるコールドの白鳥のみなさん、
その光景が美しくて、幕開いただけでため息。

スワンレイクって、ラストがなかなか難しいよね…
マリインスキーのこの版の、悪魔の死体が転がってる風景に
いまだになじめない(;´д`)

王子とオデットの愛の勝利、
でも転がってる悪魔が視界に入ると
どーにも美しくなくて。



白鳥の湖のラストには
色々ありますが、
二人とも死んで、あの世で結ばれるってラストもなんだか好みではない。

結局、ヌレエフのウィーンでのあの、衝撃の。
あふれる湖に王子がのみ込まれるってのが
一番好きかもしれない。

最初見たときはびっくりしたけど。
なんか一番しっくりくるの…



まとまらない感想を
思いつくままにだらだらと書かせていただいた。
あーーもっと上手く、この感動を記せたらよいのに!


王子にしろ、白鳥黒鳥にしろ、昔からある作品の、くり返しくり返し上演されたものなのに
バレエダンサーによって、本当にそれぞれ違う。
今回のロパートキナから感じ取った黒鳥像は
また、今までにないものでした。
(それがロパートキナの意図したものかどうかはまた別)

と、なると…
また他のバレエダンサーで「白鳥の湖」が観たくなる。
どんなだったんだろう?
これはどうなんだろう??

思えばこの数年、そのくり返しでどっぷりバレエにハマったんだよなぁ…

出きるものならば、
今回のマリインスキーの白鳥の湖、全公演観たかった。
と、言ったら娘にびっくりされた(笑)

まじです!(笑)

もう、出てこない、なんてないのよね
クラシック中のクラシック、見飽きたとも言えるくらいの(見飽きてませんが)
白鳥の湖」ででも
また新たな世界を見せていただいた。

幸せ三時間でした~。




衣装:ガリーナ・ソロヴィヨワ
舞踊監督:ユーリー・ファテーエフ

オデット/オディール:ウリヤーナ・ロパートキナ
王子:ダニーラ・コルスンツェフ
王妃:エカテリーナ・ミハイロフツェーワ
家庭教師:ソスラン・クラエフ
道化:グリゴーリーポポフ
ロットバルト:コンスタンチン・ズヴェレフ
王子の友人たち:エカテリーナ・イワンニコフ
ナデージダ・バトーエワ
フィリップ・スチョーピン
小さな白鳥:アナスタシア・アサベン
オクサーナ・マルチュク
アレクサンドラ・ランピカ
スヴェトラーナ・イワノワ
大きな白鳥:ヴィクトリア・ブリリョーワ
ディアナ・スミルノワ
エカテリーナ・チェブキナ
ズラータ・ヤリニチ
2羽の白鳥:クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
ナデージダ・バトーエワ