とりあえず今は猫とバレエ

飼い始めたばかりの猫ちゃんと、初心者すぎるクラシックバレエを中心に色々

「逢沢りく」

逢沢りくは複雑だ。

笑うことも泣くことも(涙を流すのは得意)
しゃべることも食べることも
上手く出来ない。

つまり、上手く生きられない。

しかし、そもそも生きるなんてことに
上手い下手なんてあるわけがない。


むしろ、りくは、
上手く出来る子だったから
生きられたのか……


母親の、求めることに気づいて。
気づいて、上手く出来る子だったから。



上手い下手を乗り越えて
ただの「生きる」になったりくを見たかった。
けど、物語は終わってしまった。

正直、とても不服です。
不器用ながらも
チョコレートのクマを渡して、
関西の制服を着て、
鳥に名前をつけて、
陸上部にでも入って速く駆けるりくが見たかった。



そこを描かないのが
ほしよりこさんなんだろう。

わかるけど、
読みたかった。