「ロミオとジュリエット」松山バレエ団
私がバレエにハマるきっかけの一つは
間違いなく、森下洋子さん。
動画で観て、なんてすごいと感動し。
本を読んでさらに感動し。
一度は、生の舞台を拝見したかった。
今日はその目的を果たしました。
感想は…。
正直に書いていいのか悩みますが…。
まずは。
プログラムに大変引き気味になってしまったのは間違いなくですね…(´-ω-`)
饒舌にストーリーを解説して下さっているのですが
それがまぁ、何というか。
詰め込まれた美辞麗句が、どうにも受け付けられなくてですね…(´-ω-`)
ロミオもそうだし、ジュリエットも。
ジュリエットがどんなに心映え美しい少女なのかを
すごく丁寧に説明されていてですね。
「天使」とまで書いていてですね。
その文章がまた、すごく古めかしくてですね。
つまりね。
性に合わなかった、ってことです(´-ω-`)
幕があがりましたら、
こう…足音がドタドタと。
ヴェローナの町で両家の方々がいざこざしたりね。わかるんですが。
わざと足音を踏み鳴らしてもいるんでしょうが。
あまりにごちゃごちゃしていて。
つまり。
性に合わなかったんですよ。
バレエだよね、これ…って。
振り付けも単純。
わちゃわちゃ、がちゃがちゃ。
チャ、チャ、チャ、って
演奏のリズムに合わせて単調な動きをくり返す振り付けが
何度もある。
なんだこりゃ(´-ω-`)
たまになら、手を打ったり、足を踏み鳴らしたりの演出もいいけど。
ずぅっとずぅっと。
ドシンドシン、パンパン。
陳腐…という言葉が思い浮かばずにはいられませんでした。
本当にごめんなさい、こんな感想で。
しかし。
そんなに覚めて観ていたのに。
ラストの、死んでしまったロミオとジュリエットの姿を見て
わたしは…
泣けてしまったんです。
自分でもびっくりしました。
それは何故か。
それは、
あまりにジュリエットの姿が美しかったからです。
死体となって、ロミオに重なるジュリエットからは
清さがにおいたつようでした。
一幕あたりまでは、
それほどは思っていませんでした。
けれど、ロミオがティボルトを殺した後。
パリスとの結婚を強要され、それを拒否するあたりから
ジュリエットが素晴らしかった。
さっきまでほんの少女だったジュリエットなのに。
愛と強さがにじみでて。
苦しむ姿も、決意する姿も、
とてもとても美しかったです。
はっと目を見張る思いでした。
(なんせ、そこに至るまでモヤモヤかかえながら観てましたしね)
私が憧れた(観ることは叶わなかったので)
ヌレエフとの「ジゼル」、その第2幕での森下さんは
もしかしたら…こんな感じだったのかもしれない。
観に行ってよかった。
不満の多い観劇でしたが
この目で何かを確かめられたようで
その点ではとても満足しています。