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とりあえず今は猫とバレエ

飼い始めたばかりの猫ちゃんと、初心者すぎるクラシックバレエを中心に色々

「ラ・シルフィード」パリ・オペラ座バレエ

ご無沙汰です。
ぎっくり腰にやられ、すっかりバレエを休みがちに…
4月からはまた、通常のレッスン回数に戻そうかと思います。
ただでさえ週1~2というスローペースなのに(;´д`)
焦りはするけど
ここは冷静に対処したい。


しかししかし。
オペラ座の来日公演はハードスケジュールで観に行ってまいりましたよ!
ジェイムス役は、この公演でエトワール昇格となったユーゴ・マルシャンでした。
昇格の公演ではなかったけど、彼を観る機会に恵まれて本当にラッキー。

ユーゴ・マルシャンはとても素敵でした。
どんなすごいことも、軽やかに爽やかにこなしてしまう。
高度なテクニックを披露してるのに、舞台の上では常に「ジェイムス」であったところも
すごいと思います。
舞台の彼は、常にジェイムスであった…そんな風に見えました。
だいたい、どんなジュテのあとでも足音がしない。
え、しない??(@_@)

それに気づいた時は、ひえーーーってなりました。
もしかしてオーケストラの音に紛れて聞こえないのかしらと
必死で聞き耳を立てたんだけど
やっぱり聞こえない。
どころか、着地する足が床につく瞬間、重力が下ではなく上に向かうのが見えたのです。
見える…わけはないんだけど。
でも見えた!!!のです(笑)

いやーすごいすごい。

で、シルフィードのアマンディーヌ・アルビッソンも同じく
風の妖精そのもの。
ふわふわ、ふわふわ……
月の上ででも踊ってるの?
あの舞台の上はGがおかしいんじゃない?ってくらいです。

あの軽さが、ロマンティックバレエの真髄なのでしょうね。
バレエを知らずに初めてこれを観ていたら
もう、びっくり仰天ですよ。

かつて、この「ラ・シルフィード」に熱狂した観客たちについつい思いを馳せてしまいます。

このシルフィードを復活させたピエール・ラコットに心から感謝です。


シルフィードは可愛らしくて魅力的、無邪気と言ってもいいくらいだけど
その無邪気さがとても怖くもあります。
というか、私にははっきりと怖い。

ジェイムスには婚約者がいるから…とか
妖精の自分と恋に落ちてもジェイムスを苦しめるだけかも…とか
人間の女性ならばどこか頭をかすめるような感情がシルフィードにはありません。

結局はジェイムスを手玉にとるのに、悪女ではない。
それが怖いのですねー。

この、人間と妖精の相容れない感が
最後に待つ悲劇を予感させるのです。



2幕も素晴らしかった。
足音がしないのはユーゴ・マルシャン、アマンディーヌ・アルビッソンだけでなく
コールドにも感じたことでしたよ、
こんなすごい妖精の世界を見せてくれてありがとうございます!

ラストのショールをシルフィードに見せたり隠したりするジェイムスは
本当に可愛かった。
ユーゴ・マルシャンはジェイムスそのものでそこにいました。
だから、最後は泣いてしまったわ。
相容れないはずの存在を、手元に留めようとすると
悲劇が生まれてしまうのね。

婚約者がいるのに
シルフィードにふらふらひかれてしまうジェイムスは
見ようによってはダメ男なんだけど
ユーゴ・マルシャンのジェイムスは
とってもとっても可愛かった。

(ダメ男というのは古典に共通する男性のキャラクターではある)




台本 アドルフ・ユーリ
音楽 ジャン・マドレーヌ・シュナイツホーファー
振付 ピエール・ラコット
装置 マリ クレール・ミュッソン

演奏 東京フィルハーモニー交響楽団
指揮 フェイサル・カルイ

ラ・シルフィード アマンディーヌ・アルビッソン
ジェイムス ユーゴ・マルシャン
エフィ ヴァランティーヌ・コラサント
マッジ オレリアン・ウェット
ガーン ミカエル・ラフォン
エフィの母 アネモーヌ・アルノー

第一幕
パ・ド・ドゥ マリーヌ・ガニオ、アルチュ・ラヴォー

第二幕
三人のシルフィードたち オーレリア・ベレ、ローランス・ラフォン、セヴリーヌ・ウェステルマン