とりあえず今は猫とバレエ

飼い始めたばかりの猫ちゃんと、初心者すぎるクラシックバレエを中心に色々

バレエ・スプリーム

オペラ座&ロイヤル 夢の競演!!!

素晴らしかったー
途中で、自分の胸のドキドキの鼓動が聞こえてくるようでした(笑)
ドッドッドッドッ……苦しかった。
でも、こんな興奮のバレエ公演なんて
めったにないので。
心から幸せだ。

「ラプソディ」
振付/アシュトン
音楽/ラフマニノフ
ヤーナ・サレンコ、スティーブン・マックレー

マックレー、のびのびとして素敵。
けれどそれよりも、風格というか安定というか
舞台を引っ張っていくリーダーシップ感が
登場したときからあって、そこにひきつけられた。
サレンコもすごいんだけど、いまいち好みではないかなぁ。
凛々しいんだけどね。
ラプソディーは数年前にやはりマックレーと、そして吉田都さんで観たことあって
やっぱり記憶の中の都さんがキラキラで…


「ジゼル」
第2幕パ・ド・ドゥ
高田茜、ベンジャミン・エラ

プリンシパル昇格でニュースにもなった高田茜さん。
すんばらしかった。
私の中でこの2幕のパ・ド・ドゥはすっかりコルパコワに心奪われてるのですが(笑)
高田茜さん素晴らしかったです
(でもやっぱり、手の動きはコルパコワの表現力が上のような…)
ただ、アルブレヒトのエラがかなり格が下な感じで
高田さんが高度な分、ジゼルに風格を感じてしまった。
これが、実力釣り合うアルブレヒトだったら
どんなに素敵だったか…!焦がれる。

「アイ・ガット・リズム」
振付/スティーヴン・マックレー
音楽/ジョージ・ガーシュウィン

マックレーのタップ全開。
このね、マックレーが舞台にいるというだけで
胸に沸き上がる安心感は何。
人間的魅力にあふれてる。

白鳥の湖
第2幕パ・ド・ドゥ
金子扶生
フェデリコ・ボネッリ

ロイヤルらしい、演劇性あふれるパ・ド・ドゥ。
オデットと会話するようなボネッリの表現力に目が行った。
初めてボネッリをいいと思った。素敵なジークフリートでした。

チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付/バランシン
音楽/チャイコフスキー
ミリアム・ウルド=ブラーム、マチアス・エイマン

すごかった、ほんとものすごかった、
エイマンは空を跳んでいました飛んでいました~~~~
なのにあのゆとり。かつ、スピード。
もう、息をするのも忘れるくらい。唖然唖然唖然。
ミリアムも素敵だったーー!
速くても優雅で美しい踊りを見せてくれた。
見せる形がとても綺麗な、その先のバレエの形なので
その一歩先があるかないかで、全然違うんだよ。
私はこのパ・ド・ドゥを観て、初めて「ブラボゥ!!!」言ってしまった、
これまでなかなか「ブラボゥ!」言えなかったんだけど
これはもう、言わずにはいれなかった~~~~
ブラボゥ~~( ノД`)…

ロミオとジュリエット
振付/ヌレエフ
音楽/プロコフィエフ
レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ

オペラ座のフレッシュ エトワール コンビ。
レオノールの可愛らしさはジュリエットにぴったり。
ルーヴェは申し分なく素敵なんだけど
いまいち個性が見えてこない。
しかし、ヌレエフの振付はほんとうに鬼で
常に動き回って、ダンサーは大変。
リフトも大変そうだった。
でも目の前で初めてヌレエフのロミオとジュリエットを見て、
嬉しくて泣けてきました。
ヌレエフがオペラ座に残した作品を、いつか必ず観たい!!!と決意をあらたにしました。

エスメラルダ」
振付/プティパ
音楽/チェーザレ・プーニ
オニール・八菜、ユーゴ・マルシャン

マルシャンとの再会(〃ω〃)
彼の笑顔を見ると「人を幸せにするバレリーナ」というウラノワへの言葉が思い出された。
相変わらず素敵でした。いちいち美しかった。
八菜さんはちょっと期待はずれかな…


「マンフレッド」
振付/ヌレエフ
音楽/チャイコフスキー
マチアス・エイマン

一昨年の世界バレエフェスでも観たことある。
もう、マチアスを観られるだけで幸せよ。
ヌレエフ、よかったねぇ…


最後は「眠れる森の美女」ディヴェルティスマン。

ぞろりと揃ったオーロラと王子を見て、興奮!!
なんてきらびやかな……
王子祭り、姫祭り。し、しあわせなこの空間は何。

リラの精/オニール八菜
オペラ座ダンサーのリラの精は貴重かも、と思って観た。

ローズアダージオ/高田茜、スティーヴン・マックレー、ベンジャミン・エラ、ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャン
なんて豪華な王子ーーーー!!!!!
この4人がずらっと並んだときは
「この中から選んでいいの??どうしよう、オーロラ困っちゃう(≧▽≦)」って感じですよ…(笑)
フロリムント王子、必要ないよ…(笑)
茜さんのバランス、すごかったです。
4人目の最後の王子はマックレーで
彼があの笑顔とキャプテンオーラで待っててくれたら
安心してバランスに挑戦出来るんではないかと思ったよ。

アダージオの次の、オーロラのバリエーションは
ミリアム・ウルド=ブラーム。
これまた、品の良さ天下一品なオーロラ。
ミリアム、このバレエ・スプリームで大好きになりました(≧▽≦)

貴族仲間たちと離れて一人たたずむ王子のバリエーションは
フェデリコ・ボネッリ。

その後、オーロラの幻影とのパ・ド・ドゥは
ミリアム・ウルド=ブラーム、ジェルマン・ルーヴェ。
このシーンはコールドとのフォーメーションも見どころなので
その点はちょっと物足りない。
でもミリアムの見せるものが美しくて
その瞬間瞬間にハッとしました。

青い鳥とフロリナ王女は
ユーゴ・マルシャンとオニール八菜。
マルシャンは大きな鳥でした(笑)
彼のブルーバード見れたなんて得した気分。

そしてグラン・パ・ド・ドゥは
ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー
うーん、素敵。
何も言えません、あなたがここまでみんなを引っ張ってきたんだもの!!!と思わせるマックレーの王子。

からの、王子のバリエーションは
マチアス・エイマン。
ここはなんと言っても適役はエイマンでしょう!!
跳んでくれ、やってくれ!って気持ちで観てました(笑)

そしてオーロラのバリエーションは
レオノール・ボラック。

これまた…これぞオーロラ!!!な気品に満ち溢れていて
ボラックもほんと、好きになってしまった。
総じてロイヤルバージョンだったかなぁ。

そしてラスト、みんなでガンガン踊る。
エイマンはオペラ座のパドシャパドシャでやってて
それを観られて嬉しかったよ~~
だってそれはヌレエフの・以下同文。


最高にキラキラしたものを観た。
この世にこんなもの、あったんだ…

最後はスタオベ。
座ってるなんて出来ないでぇす。